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2011年4月10日

東日本大震災 医療支援

リポーター 亀山仁史 (H9入局 宮城県仙台市生まれ)

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災に関連して、新潟大学医歯学総合病院医療支援チーム(第1班)として岩手県宮古市に行ってまいりました。震災発生2週間後の3月25日から活動を開始しました。急性期に活動するDMAT(ディーマット)とは異なり、慢性疾患増悪の防止、流行性疾患の予防、不眠・不安の改善などが主な役割と考え、避難所を中心として活動してきました。薬が流されたために血圧が200mmHgを超えている人やカップ麺生活で血糖コントロールができずにいた人など、明らかに医療の介入が必要な方も多くみられました。こういった方々を適切にフォローすることが、疲弊されている基幹病院スタッフの負担軽減にもつながると考えました。また中越・中越沖地震の経験から、夜間巡回診療の重要性を他県医療チームにもお話したところ、次第に浸透していきました。

 

長期的な支援を行うという新潟大学の方針のもと、数多くの関係各位の皆様のご協力により、チームを交代しながら1か月を超える活動ができました。有難うございました。

 

東北のお年寄りは我慢強く、口数も少なめですが、必ず復興するという強い意志を感じました。あまりにも大きすぎる損害ではありますが、確実に前に進んでいることを実感しましたし、地元の人々の想いも伝わってきました。時間がかかるとは思いますが、以前のような海鮮のおいしい活気ある町に戻ることを信じていますし、待っています。