腎・膠原病内科専門研修コース

プログラムの概要

プログラムの全体像

本コースは卒後臨床研修を修了した医師を対象とし、内科専門研修プログラムと連携し、内科専門医取得を目指しながら、並行してサブスペシャルティとしての腎臓病専門医、リウマチ膠原病専門医などを養成する。原則として5~9年の研修期間の中で、各種腎炎と病理学的診断、酸塩基平衡・電解質異常、慢性腎不全、急性腎障害、透析療法、腎移植に至る腎臓病領域と、関節リウマチを初めとする各種自己免疫疾患に対して、幅広い知識と技能を有し、独立して、または医療チームのリーダーとして診療できる腎臓病専門医、リウマチ膠原病専門医などを養成する。

上記のサブスペシャルティ分野の研修は、カリキュラム制が主体である。したがって、基本的には下記の2コースを挙げるが、個々のライフプランや状況に応じた柔軟な研修が可能である。

Aコースでは臨床研修プログラムの期間の中で、腎・膠原病内科学分野の大学院生として臨床に即した基礎研究または臨床研究に専念する期間を設け、早期の学位取得を目指す。原則として卒後臨床研修終了後の卒後3~4年目は新潟大学医歯学総合病院または内科専門研修連携病院で内科全般の研修を行う。卒後4~5年目以降、希望に応じて大学院博士課程に入学し、基礎研究、臨床研究を行う。大学院博士課程入学後は2~3年間のベッドフリー期間を設け、腎・膠原病内科学講座あるいは学内外の基礎講座において研究に専念する。ベッドフリー期間終了後は当院の腎・膠原病内科医員として、大学院在学中に不足した内科専門研修プログラムを再開し、内科専門医取得に必要な症例も随時経験して内科専門医研修を修了し、内科専門医取得を目指しつつ、腎・膠原病内科研修も並行して行う。関連病院出向の際には各自が選択した腎臓学会、リウマチ学会等の認定連携施設において、腎内科、リウマチ膠原病内科の研修を専門医取得まで継続する。

Bコースでは、内科専門医研修および腎・膠原病内科研修を優先的に並行して行い、最短で5年(卒後7年目)で内科専門医を取得しつつ、サブスペシャルティとして腎臓専門医、リウマチ専門医取得を目指す。その後大学院に入学することも可能である。また同時に、希望に応じて透析、高血圧、糖尿病、老年病の各学会専門医取得を目指すことも可能である。

プログラムの指導状況

□指導医からのメッセージ

病理学的な確定診断のもとに完治を目指す糸球体腎炎、生命維持に直結し、ダイナミックな動きを見せる酸塩基平衡・電解質異常、多臓器不全の重症患者を救う血液浄化療法、生物学的製剤の登場で治療法において飛躍的な進歩を遂げたリウマチ膠原病など、腎・膠原病内科領域の疾患は、非常にやりがいと将来性のある分野であると同時に、高い専門性が要求される分野でもあります。また血圧、血糖、脂質の管理など、生活習慣病への対応から、全身管理に必要な総合力を培う面でも大変有利な知識と技能が身につきます。研修終了後には国外留学を含めて、多彩な活躍の場があります。

腎臓病専門医、リウマチ膠原病専門医を目指して共に医療の現場を分かち合う皆さんをお待ちしております。

プログラム

専門研修の特色

伝統と先進性を誇る腎臓内科診療では、腎生検、酸塩基平衡・電解質異常から腎不全の透析治療、腎移植まで、腎臓内科専門医として要求されるすべてのケースに対応できるように研修することができます。特に、腎代替療法が必要な慢性腎不全患者に対し、ブラッドアクセスのための内シャント作成手術や腹膜透析カテーテル留置術の手技も当科で習得できます。また、急性腎不全・多臓器不全に関連する救急医療・集中医療でも数多くの経験を積むことができます。さらに、透析導入の原因疾患の第一位となる糖尿病性腎症に対し、当科では糖尿病に対する診療にも力を入れています。研究面においては、臨床病理学的な研究から遺伝子レベルの研究、さらには遺伝子治療・再生医療など新しい治療法の開発に向けた基礎研究も幅広く展開しています。膠原病内科診療では、多臓器に渡る多彩な合併症を呈する疾患を対象とするため、全身を診る全人的診療の基本を身につけることを目標とし、自己免疫疾患、リウマチ性疾患の診断・治療について専門的に研修できます。研究面においては、膠原病の臨床研究を中心とし、基礎研究では、免疫学的研究、遺伝子研究を展開しています。腎臓病、リウマチ膠原病のいずれの研究においても、希望に応じてベッドフリーで研究に専念できる期間を設けており、4年間の大学院博士課程修了までに学位を取得することを目標としています。また、新潟大学には国内唯一の腎研究センターがあり、臨床部門である当診療科の他、基礎部門およびトランスレーショナル部門が一体となり、互いに交流しながら研究を進めていることも特徴の一つです。

専門研修プログラムの概略

□研修期間

5~9年

 

□募集人数

毎年10名まで

 

□選考方法

面接

 

□専門医

腎臓専門医 リウマチ専門医 老年病専門医 糖尿病専門医 透析専門医 高血圧専門医

 

□連携施設

新潟県立中央病院 新潟県立新発田病院 新潟県立リウマチセンター 新潟市民病院 長岡赤十字病院 済生会新潟第二病院 厚生連糸魚川総合病院 厚生連長岡中央綜合病院 厚生連佐渡総合病院 厚生連魚沼総合病院 厚生連柏崎総合医療センター 立川綜合病院 信楽園病院 新潟臨港病院 鶴岡市立荘内病院 新潟大学地域医療教育センター魚沼基幹病院