救急科専門研修プログラム

プログラムの概要

プログラムの全体像

「救急科専門医」は、急病、外傷、中毒など疾病の種類に拘らず、速やかに受け入れて初期診療に当たり、迅速かつ安全に診断と治療を行う基本領域の専門医であり、重症度に加えて緊急度も優先することが特徴です。本研修プログラムは新潟大学高次救命災害治療センターを基盤として県内すべての救命救急センターと連携し、3年間の専門研修により、良質で安心な標準的医療を提供できる救急科専門医をより多く養成することを目的としています。さらに新潟大学高次救命災害治療センターには集中治療部・ドクターヘリ基地も併設しており、初期診療から集中治療まで一貫した急性期医療の研修を行うことが可能で、併せて「集中治療専門医」「フライトドクター指導医」などの取得が可能です。

プログラムの指導状況

□指導医からのメッセージ

救急医学は“医の原点”であり、超高齢化社会においても必須の領域です。救急医学の守備範囲は、災害医療、緊急被ばく医療等の非日常的な医療に加え、ドクターカーやドクターヘリを用いた病院前医療、救急外来(ER)での初期医療、そして集中治療分野における重症患者管理と多岐に渡ります。また、年間国民24人に1人が利用する救急車での医療の質を担保するメディカルコントロールも重要な任務となっています。

現在、新潟県内には6救命救急センターが運営されていますが、すべての施設で救急科専門医が不足している状況です。

本プログラムでは、それぞれの専攻医が目指しているキャリアパスに対応出来るように、県内のすべての救命救急センターを連携施設としました。

プログラム

専門研修の特色

(1)集中治療部を附設した日本海側で唯一の高度救命救急センターにおいて、初期診療から集中治療まで一貫した急性期医療の研修が可能です。

(2)新潟県内すべての救命救急センターを中心に構成されたプログラムで、謂わば「オール新潟による救急科専門医養成プログラム」です。更に横浜市立大学高度救命救急センター、東京医科大学救命救急センターをはじめとした全国各地での研修も可能です。これらのプログラムは新潟県地域枠での受講が可能です。

(3)新潟大学・長岡赤十字病院ではドクターヘリ、新潟市民病院ではドクターカー事業での研修を行うことができます。

(4)新潟大学医歯学総合病院を基幹施設とし、病院の臨床研究サポート部門、医学部基礎系講座等の連携により、リサーチマインドを有する専門医の養成が可能です。さらに、専門医研修中の大学院進学も可能です。

専門研修プログラムの概略

□研修期間

3年

 

□募集人数

6名

 

□選考方法

書類・面接

 

□専門医

救急科専門医

 

□サブスペシャルティ領域の専門医について

(1)日本集中治療学会「集中治療専門医」

(2)日本外傷学会「外傷専門医等」

(3)日本熱傷学会「熱傷専門医」

(4)日本航空医療学会「フライトドクター指導医」

 

□連携施設

【基幹施設連携】

横浜市立大学高度救命救急センター 東京医科大学救命救急センター 新潟市民病院救命救急センター 長岡赤十字病院救命救急センター 京都第二赤十字病院救命救急センター

 

【連携】

県立新発田病院救命救急センター 燕労災病院 魚沼基幹病院救命救急センター 県立中央病院救命救急センター 上越総合病院