血液・内分泌・代謝内科専門研修コース

プログラムの概要

プログラムの全体像

【血液内科】

血液疾患に対する診療を通じて内科全般に及ぶ広範囲の知識を身につけることができ、内科専門医の取得は容易である。多彩な血液疾患症例が豊富な、経験ある指導医を有する大規模研修病院(大学病院、関連基幹病院)を複数経験することで、優秀な血液専門医を短期で育成するとともに、がん治療認定医、造血細胞移植認定医、輸血・細胞治療学会認定医など各種専門医資格取得を容易にする。血液学では基礎研究と日常臨床が密接な関係にあることから、希望者には研究に接する機会を得ることも可能で、真に実力ある専門医を養成する。最初の2年は大学あるいは連携教育病院で臨床研修を行う。3年目以降は、本学または連携教育病院での研修、または大学院進学など本人の希望と調整によって選択可能とする。

 

【内分泌・代謝内科】

総合内科医および専門医としての技量を身につけ、総合内科専門医、糖尿病専門医、内分泌代謝専門医、動脈硬化専門医、甲状腺専門医などの資格取得を通じ、生活習慣病全体の専門医を養成する。そのために、糖尿病や内分泌疾患、脂質異常症、肥満症や高血圧症などの各種代謝・内分泌疾患のマネージメントを学び、合併症抑制と健康寿命延命のための臨床経験を磨く。比較的、時間的余裕のある研修体制を生かし、希望者は研究(臨床、基礎)も併行可能な後期専門研修を行う。コース修了後、海外留学も可能である。最終的には、臨床現場でエビデンスに基づく診療体系を組み立て、開業から大病院まであらゆる状況に対応可能な専門医を育成し、患者さんと社会へ貢献することを目標とする。

プログラムの指導状況

□指導医からのメッセージ

当科で研修可能な【血液内科】と【内分泌・代謝内科】はいずれも、診断から治療まで自分でじっくり考えながら診療を行える分野です。感染症など他臓器の合併症も診る機会が多いので、幅広い総合内科専門医としての知識が自然と身に付きます。特別な手技に頼ることもありませんので、年をとってからも生涯仕事を続けられるやりがいのある分野です。また専門医が非常に不足している分野ですので、常に専門家としての需要があります。当科の仲間に加わり研修を行うことで内科医としての醍醐味を味わいながら、しっかりした総合的な臨床の実力が身に付くことでしょう。真の内科医を目指す皆さんの御参加をお待ちしています。

プログラム

専門研修の特色

【血液内科】

血液内科では診断から治療までを一貫して行う能力を有する医師を育てる。化学療法や造血幹細胞移植では感染症など様々な合併症の管理も必須であり、血液検査、画像検査、病理検査、染色体遺伝子検査などに対する深い知識を身につけることで総合的な医療を行う能力が自然に身に付く。また、国内外の様々な多施設共同研究に参加しており、質の高い最新の臨床研究にふれることが出来る。血液学会認定専門医、輸血・細胞治療学会認定医、造血細胞移植認定医、がん治療認定医、がん薬物療法専門医、総合内科専門医などの資格取得が可能な研修体制を組んでいる。基礎研究や臨床研究もさかんに行われており、希望により海外留学も可能。血液学では細胞生物学・分子生物学免疫学などの手法を用いた基礎研究がそのまま臨床診断や治療に応用されるため、基礎研究と臨床医療との間に距離感を感じることがない。学問のためのみの研究ではなく、患者診療に有益な研究を行なっている。

【内分泌・代謝内科】

総合診療医としての知識・技術を体得した上で、総合内科専門医、内分泌代謝専門医、糖尿病専門医、甲状腺専門医、動脈硬化学会専門医などの資格取得を目指し、内分泌疾患と共にあらゆる代謝疾患(糖尿病、脂質異常症、肥満症、高血圧症、痛風、骨粗鬆症、メタボリックシンドロームなど)について、食事・運動などの生活習慣指導も含めてコントロールできる専門医を育てる。特に動脈硬化や血管合併症を促進する各種リスクファクターのマネージメントについては、チーム医療を通じた療養指導体制の構築や地域医療、病診連携も含めて学び、地域の代謝内分泌疾患予防・治療の指導的役割を担える専門医を養成する。将来の進路により、開業から基幹病院部科長、大学教員、基礎研究者、行政担当者などあらゆる進路に対応できる個人別オーダーメイド研修体制を組んでおり、多彩な基礎研究や臨床研究も盛んに行われている。希望により海外留学ももちろん可能となっている。

【血液&糖尿病ダブル専門医(究極のドクターG)を目指す方へ】

大学でも一般病院でも、内科は臓器別細分化の一途をたどっている。その中で私たちの教室は「生活習慣病も腫瘍性疾患も」幅広くカバーする数少ない総合内科といえる。

血液内科の中心を占める造血器腫瘍は、診断から治療までのすべてを内科医が管理できるほぼ唯一の癌であり、将来のがん治療の中心となる分子標的薬を含む新しい化学療法が、次々と導入されている臨床腫瘍の最先端分野である。幹細胞移植では、最重症の感染症や全身各臓器の合併症に適格に対処する力も身につく。

一方、膨大な数の患者さんがおられる糖尿病は、最も管理の難しい生活習慣病の最高峰である。チーム医療のリーダーとして、生活習慣指導と多彩な薬物療法を患者さんごとにデザインすることにより動脈硬化疾患や腎透析を予防し、健康寿命を最大化するプロセスは、まさに内科的管理の極致と言える。したがって両分野の専門医を取得した暁には、「極めて広い守備範囲を持つ理想的なホスピタリスト」や「診断だけでなく治療も自らこなせる本物の総合内科医」が実現できる。もちろんこれからますます重要となる地域医療や在宅医療の担い手としても最適と考えられる。当科は、両方の専門医が同時取得できるわが国の数少ない拠点であり、豊富なスタッフと症例に恵まれた大学ならではの集中的な研修コースとして、プライマリーケア、家庭医療、総合診療専門医のグレードアップ研修コースにも用いられる。究極を目指す、腕に自信のある全国の研修医の皆さんの挑戦をお待ちしている。

専門研修プログラムの概略

□研修期間

4-6年

 

□募集人数

12名

 

□選考方法

書類・面接

 

□専門医

総合内科専門医・指導医 血液内科専門医・指導医

造血細胞移植認定医 輸血・細胞治療学会認定医

がん治療認定医 がん薬物療法専門医・指導医

糖尿病専門医・指導医 内分泌代謝科専門医・指導医

甲状腺学会専門医 動脈硬化学会専門医・指導医

人間ドック学会認定医 認定産業医・健康スポーツ医

社会医学系専門医・指導医

 

□連携施設

【血液内科】

県立中央病院 県立新発田病院 済生会新潟第二病院 新潟市民病院 長岡赤十字病院 柏崎総合医療センター 長岡中央綜合病院 佐渡総合病院 魚沼基幹病院 県立加茂病院 新潟南病院

【内分泌・代謝内科】

県立中央病院 長岡赤十字病院 済生会新潟第二病院 長岡中央綜合病院 新潟医療センター 佐渡総合病院 木戸病院 県立新発田病院 新潟市民病院 柏崎総合医療センター 魚沼基幹病院 あがの市民病院 万代病院