心臓血管外科/呼吸器外科専門研修コース

プログラムの概要

プログラムの全体像

心臓血管外科医を目指す研修医のために「新潟心臓血管外科修練ネットワーク」というコースを用意している。心臓血管外科手術例が多く、かつ、指導体制が整っている県内外の関連病院と大学病院が協力して研修を行うシステムである。専門医認定機構に認定されたプログラムにもとづき、外科専門医研修修了後3年で心臓血管外科専門医を取得できるコースである。ネットワークに属する病院は、新潟大学医歯学総合病院、新潟市民病院、立川綜合病院、長岡赤十字病院、新潟県立新発田病院、新潟県立中央病院、水戸済生会総合病院である。成人心臓血管外科コースでは心臓胸部大血管疾患は元より、腹部大動脈から末梢の動脈疾患さらには静脈疾患に至るまで幅広い疾患を対象としている。このコースでは、心臓血管疾患全体に対して系統的で患者本位の対処法を実践できる専門医を養成することに力を入れている。

更に、小児心臓外科に関しては新潟大学医歯学総合病院において新生児の複雑心疾患から非チアノーゼ性先天性心疾患まで修練する。診断から治療戦略の確立、手術、周術期管理までを一貫して小児科と協力しながら修練し、より専門性を高める。

呼吸器外科医を目指す研修医のために「新潟呼吸器外科修練ネットワーク」というコースを用意している。呼吸器外科手術例が多く、かつ、指導体制が整っている県内の関連病院と大学病院が協力して研修を行うシステムである。専門医認定機構のプログラムにもとづき、外科専門医研修修了後3年で呼吸器外科専門医を取得できるコースである*。ネットワークに属する病院は新潟大学医歯学総合病院、がんセンター新潟病院、西新潟中央病院、長岡赤十字病院、県立中央病院、県立新発田病院、魚沼基幹病院である。研修内容はプログラム委員会の討議にもとづき修練施設・レベルを設定し、到達度に応じて修練方法内容の修正を施行、更に専門領域での臨床研究能力の養成を心がけている。呼吸器外科の基本的手術に精通し、呼吸器疾患の適切な対応法を身につけることはもちろん、心臓血管外科の研修も行うため、胸部心臓血管外科全体に強い専門医を養成することに力を入れている。

*外科専門医研修の達成が進んだ専攻医においてはサブスペシャリティ(心臓血管外科・呼吸器外科)の専門研修を早期から開始できるプログラムBを選択することが可能

プログラムの指導状況

□指導医からのメッセージ

成人心臓血管外科ではネットワーク全体で低侵襲手術を推進しています。とくに大学病院では症例が豊富なうえ、シミュレータの活用など早期かつ短期間に技術を習得できる環境が整備されています。小児心臓外科は高難度手術を次々と成功させ、症例も増加するなど、充実した修練を行える環境にあります。呼吸器外科はどの施設でも手術が多く、短期間で技術を習得できます。大学病院では癌治療、肺移植の研究体制が整備されています。

プログラム

専門研修の特色

専門研修は心臓血管外科と呼吸器外科とに分かれて行われる。プログラムにもとづき、外科専門医研修修了後3年で各専門医の到達目標を十二分にクリアできるコースを「新潟心臓血管外科修練ネットワーク」「新潟呼吸器外科修練ネットワーク」として用意している。プログラム委員会の討議にもとづき修練施設・レベルを設定し、到達度に応じて修練方法内容の修正を施行、更に専門領域での臨床研究能力の養成を心がけている。どちらの専門医をめざす場合でも、心臓血管外科・呼吸器外科の基本的手術に精通し、末梢動脈静脈への適切な対応法を身につけることで、胸部心臓血管外科全体に強い専門医を養成することに力を入れている。

心臓血管外科修練プログラム委員は白石修一、三島健人、岡本竹司(新潟大学医歯学総合病院)、青木賢治(新潟市民病院)、山本和男(立川綜合病院)、菅原正明(長岡赤十字病院)、島田晃治(県立新発田病院)、名村理(県立中央病院)、倉岡節夫(水戸済生会総合病院)で構成されている。

呼吸器外科修練プログラム委員は土田正則、小池輝元(新潟大学医歯学総合病院)、青木正(県立がんセンター新潟病院)、渡辺健寛(西新潟中央病院)、篠原博彦(長岡赤十字病院)、斉藤正幸(県立中央病院)、北原哲彦(県立新発田病院)、橋本毅久(魚沼基幹病院)で構成されている。

専門研修プログラムの概略

□研修期間

3年

 

□募集人数

心臓血管外科5名 呼吸器外科5名

 

□選考方法

面接等

 

□専門医

心臓血管外科専門医 呼吸器外科専門医

 

□連携施設

【心臓血管外科】

県立中央病院 県立新発田病院 新潟市民病院 長岡赤十字病院 立川綜合病院 水戸済生会総合病院

 

【呼吸器外科】

西新潟中央病院 県立中央病院 県立新発田病院 がんセンター新潟病院 長岡赤十字病院 魚沼基幹病院